13件現物ビットコインETF提案の最新進展を振り返る、SECは来月決定を下す可能性がある？

原文タイトル：Lucky 13? 現物ビットコインETF提案の現状と判断の日を前に

原文出典：Blockworks

原文翻訳：Mary Liu，比推 BitpushNews

業界関係者は自信を持って、来月の米国証券取引委員会（SEC）が現物ビットコインETFの承認決定を下すのを待っています。Swan BitcoinのCEO、Cory Klippstenは、承認のタイムウィンドウが2024年1月8日、9日、または10日に縮小された可能性があるとBloombergのインタビューで予測しました。

Bloomberg Intelligenceのアナリスト、James Seyffartが作成したリストによると、現在、13件の提案された現物ビットコインETFがSECに提出されています。

この記事では、これら13件の現物ビットコインETF提案の最新の進展をまとめます。

グレースケール

業界の観察者によると、グレースケール・インベストメンツ（Grayscale Investments）が8月に米国証券取引委員会（SEC）に勝利したことが、現物ビットコインETFの承認に対する楽観的な見方を促進しました。

当時、裁判官は、規制当局がグレースケールビットコイントラスト（GBTC）をETFに変換することを拒否したが、ビットコイン先物に基づくETFを許可したことは「恣意的かつ気まぐれである」と判断しました。SECはこの判決に異議を唱えることを選択しませんでした。

グレースケールは、GBTCが規制当局の承認後にETFとして運営する準備が整っていると述べ、「SECと迅速に協力する」と指摘しました。

グレースケールは12月1日のブログ記事で、現物ビットコインETFの承認のタイムラインは「本質的に不確実である」としながらも、同社は「これは問題の有無ではなく、時間の問題であると考えている」と述べました。

最高法務責任者のCraig Salmは、グレースケールがSECの承認を得た場合、同社は直ちにGBTCをOTCQX市場からNYSE Arcaに移転する計画であると投稿しました。

同社は、ETFへの転換により、同時に行われる増発と償還が、歴史的にこの株式が持っていたいかなる割引またはプレミアムを基本的に排除し、信託がBTCの価値をより密接に追跡できるようにすると述べました。

Ark Invest/21Shares

ビットコインETF競争に注目している人々は、Ark Investと21Sharesの名前に非常に馴染みがあるはずです。彼らは2021年に初めて現物ビットコインファンド提案を共同で提出しました。

この申請は2022年3月に却下され、2023年2月に再度却下され、最新の再申請は4月に行われ、資産管理の巨人ブラックロックや他の企業に先行しました。

SECは1月10日に最新の提出書類に対する裁定を下すと予想されており、一部の業界観察者は、その日、規制当局が他の発行者の類似提案の運命も決定するだろうと考えています。

ArkのCEO、Cathie Woodは、「私たちは確かに、私たちが最初に承認されると考えていますが、多くの企業が同時に承認を得るでしょう。彼らが申請を提出した具体的な方法に応じて、6件以上の申請が一度に承認される可能性があります」と述べました。

両者は11月20日にビットコインETF申請を3回目の更新を行い、保険料が信託が保有するビットコインの0.80%であることを指摘しました。このファンドの株式はCboe BZK取引所で取引され、株式コードはARKBです。

ブラックロック

ブラックロックは約9兆ドルの資産を管理する金融巨人です。同社は6月に現物ビットコインETF競争に参加し、多くの他の企業がこのような製品への入札を再度引き上げるきっかけとなりました。

ブラックロックが提案したiSharesビットコイントラストは、IBTCの株式コードを採用し、ナスダックで取引されます。

先月、同社は米国証券取引委員会の取引および市場部門の官僚と何度も会合を持ちました。11月20日の会議の公告では、実物と現金の償還モデルの違いについて概説されました。

異なるETFの承認参加者は、株式の創出と償還に参加するために2つの主要な方法を使用します：実物取引または現金取引です。

実物取引では、APはETFの持分をETFの保有量を反映する相応の一群の証券と交換します。現金取引では、APは証券の代わりに現金と引き換えに株式を創出または償還します。

11月28日（別の会議が開催された日）に提出された文書には、「米国証券取引委員会は実物モデルに関していくつかの未解決の問題を抱えています」と記載されています。

ブラックロックが月曜日に提出した最新の提案修正案では、この信託基金は、実施されたコンプライアンスプログラムを持つ承認参加者とマーケットメーカーのみからの実物創設および償還リクエストを受け入れると述べています。

更新された文書には、同社がこのファンドのために10万ドルのシード資金を調達したことに関する情報も追加されました。

Bitwise

Bitwiseの最新のS-1修正案は、ブラックロックのものと同じ日に発表されました。BitwiseビットコインETF（以前はBitwiseビットコインETPトラストと名付けられる予定）は、NYSE Arcaで取引され、株式コードはBITBです。

Bloombergのアナリストは、「米国証券取引委員会とこれらの発行者は問題を解決するために努力しており、これらの文書は双方の多くの対話と多くの工数の結果である可能性があります」と述べています。

Bitwiseの最高投資責任者、Matt Houganは、発行者とSECとの対話が「数ヶ月前とは確かに異なると感じる理由の一つである」と指摘しました。

他の企業と同様に、Bitwiseは長年にわたり現物ビットコインETFを推進したいと考えています。

同社は2021年10月に100ページ以上のホワイトペーパーを提出しました。これは、CMEビットコイン先物市場が現物市場および規制されていないビットコイン先物市場に先行していることを示しています。さらに発表された研究は、新しいビットコインETPがCMEビットコイン先物市場の価格に主要な影響を与える可能性が低いことを示しています。

Bitwiseは9月に提出した文書で、SECが同社の以前の申請に含まれていた研究に対して提起した8つの相違点に対処しました。

VanEck

VanEckは金曜日にVanEckビットコイントラストのS-1フォームを更新し、5回目の修正を示しました。開示によると、このファンドの株式コードはHODLです。

HODLはCboeで取引されます。最新の開示情報では、提案された製品の手数料は明らかにされていません。

VanEckはETFのビットコイン保管業者としてGemini Trust Companyを雇用しています。これは、ほとんどの企業がCoinbaseを保管パートナーとして選択するのとは異なります。

VanEckのデジタル資産研究責任者、Matthew Sigelは6月に、SECはすべての現物ビットコインETFを直ちに承認すべきだと述べました。

SigelとVanEckの投資アナリスト、Patrick Bushは木曜日に、彼らはこのような製品が第一四半期に承認されると予想していると書きました。彼らは、現物ビットコインETFに流入する資金は最初の数日で約10億ドルに達し、第一四半期には24億ドルに達すると見積もっています。

WisdomTree

ブラックロックが申請を提出した後、WisdomTreeは6月に現物ビットコインETFを再申請しました。

同社は約980億ドルの資産を管理しており、開示の中で「ビットコイン市場は成熟しており、その運営効率と規模は実質的に成熟したグローバル株式、固定収益および商品市場に類似している」と述べています。

WisdomTreeは11月16日にビットコインETFの申請を修正しました。このファンドの株式はCboe BZK取引所で取引され、株式コードはBTCWです。

WisdomTreeのデジタル資産責任者、Will Peckは、同社の10月の決算電話会議で「確かにいくつかのエキサイティングな勢いが見られ、私たちは現物ビットコインETFに非常に注目しています。私たちは、これは米国の伝統的なチャネルにおけるこの資産クラスの最良の実行方法であると考えており、今後も規制当局と協力していくことを楽しみにしています」と述べました。

Invesco

インベスコ（Invesco）もブラックロックの後を追い、6月に現物ビットコインETFを再申請しました。提案されたETFはCboe BZX取引所に上場される予定です。この申請はGalaxy Digitalとの共同提出であり、2021年のビットコインETF申請を反映しています。

同社は今年の秋の初めに申請を修正し、規制当局が決定を検討し続ける間、同社は規制当局との対話を続けると述べました。

預託信託および清算会社のリストによると、株式コードはBTCOです。

フィデリティ

フィデリティは再申請者として現在のビットコインETF現物競争に参加し、インベスコやArkと似ています。提案されたビットコインETFが際立っている理由の一つは、その保管業者です：Fidelity Digital Assets Services。競合他社のいくつかとは異なり、Coinbaseを使用していません。

Fidelity Digital Assetsは2018年から保管および取引執行サービスを提供しており、同社内部の保管の最適な選択肢となっています。

この提案は6月下旬に初めて提出され、ブラックロックの後に続くことを意味します。フィデリティは2021年に現物ビットコインETFを申請しましたが、昨年1月にSECによって阻止されました。

DTCCのリストによると、このファンドはFBTCコードで取引されます。インベスコと同様に、シカゴオプション取引所に上場されます。

ヴァルキリー

ヴァルキリーはブラックロックの後、6月末に現物ビットコインETFを申請しました（フィデリティより数日早く）。

同社は提案をいくつか修正しました。他のいくつかの申請者とは異なり、ヴァルキリーは提案された株式コードBRRRに非常に興味を示しているようです。これは「印刷機」を指します。

このETFはブラックロックが提案したETFとともにナスダックに上場されます。この2つのファンドはナスダック取引所に上場される唯一のファンドです。予想通り、Coinbaseがこのファンドの提案された保管者として挙げられています。

SECがヴァルキリーの申請を最後に延期したのは9月末で、次の締切はSeyffartが提案したゴールデンウィンドウの後です。

ヴァルキリーの最高投資責任者、Steven McClurgはSchwab Networkのインタビューで、ビットコインの価格（半減期や潜在的な現物ビットコインETFの導入にかかわらず）が来年10万ドルに達する可能性があると信じていると述べました。

グローバルX

もう一つの「復帰者」、グローバルXは2021年に現物ビットコインETFを最初に申請した後、8月に現物ビットコインETFを申請しました。

他の企業と同様に、Cboe取引所に上場する予定で、Coinbaseを保管者として選択しています。SECに最初に提出された申請では、Coinbaseが監視共有パートナーとして挙げられており、これは規制当局を安心させるものと見なされています。

この申請は11月に延期され、SECはこの申請を検討するためにより多くの時間が必要であると述べたことは驚くべきことではありません。

延期の前に、Bloombergのアナリスト、Eric BalchunasはXに投稿し、SECが潜在的な現物ビットコインETF発行者との間で提案されたETFの19b-4申請に現金創出を追加することについて議論していると述べ、これらの議論は「良い兆候」であると分析しました。

ハッシュデックス

ハッシュデックスは8月末にビットコイン先物ETFに現物ビットコインを保有する申請を行いました。この申請は「このファンドの更新された投資戦略を反映するため」に名称を更新しました。

これは、Coinbaseを監視共有パートナーとして依存しない数少ない企業の一つです。代わりに、CMEの実物市場取引所を使用してビットコインを「取得および決済」することを選択しています。また、現物ビットコイン、ビットコイン先物契約、現金および現金同等物を保有します。このファンドが転換される場合、グレースケールとともにニューヨーク証券取引所に上場されます。

更新されたファンドはその先物コードDEFIで取引されます。

フランクリン・テンプルトン

金融サービスの巨人フランクリン・テンプルトン（Franklin Templeton）も9月に現物ビットコインETF競争に参加しました。彼らはCboe BZX取引所にファンドを上場することを求めています。ほとんどの他の申請者と同様に、同社はCoinbaseを保管者として選択しました。

提案されたビットコインETFの意見募集期間は11月末に始まり、SECが意見募集を早めに開始したことが、1月初めにビットコインETFが承認される可能性を高めたと考える人もいます。

フランクリン・テンプルトンはその最初の提案の中で、このETFがフランクリン・テンプルトンデジタルホールディングトラスト内の「シリーズ」となると述べました。

パンド・アセット・マネジメント

現物ビットコインETF競争の最新の参加者として、パンドは11月29日に提案を提出しました。SECの承認を得た場合、このETFはCboeに上場されます--13社の申請会社のうち8社がこの取引所を選択しています。

同社は今週初めに正式に19b-4を提出し、正式にETFの競争に参加しました。

このスイスの資産管理会社はスイスの6つの取引所でさまざまな暗号製品を取引していますが、これは米国での暗号ETFの初の発行となります。

Coinbaseがこのファンドの保管者を務め、パンドはニューヨークメロン銀行を信託管理者に任命しました。申請が遅れたため、パンドが承認された場合、ブラックロックやArkと同時にETFを発行できるかどうかは不明です。