イーサリアムは世界の金融の柱となり、SOLが超えられない5つの理由

元のタイトル：《There'll be one global backbone - Ethereum》

著者：ryanberckmans

翻訳：Block unicorn

イーサリアムは新しいグローバル金融システムにおけるL2とL1アプリケーションの中心的なブロックチェーンであり、他のチェーンはこれに匹敵することはできません。Mert（heliuslabのCEO、イーサリアムコミュニティのOG）は、ソラナがコアブロックチェーンに転換できると提案しましたが、ソラナは決してコアブロックチェーンにはなれません。その理由は以下の5つです。

4年前、イーサリアムは新しいグローバル金融システムのコアブロックチェーンとしてL2とL1アプリケーションに焦点を当てることに転換しました。イーサリアムのコアブロックチェーン戦略は、トップL1戦略としてますます評価されており、賢明な選択と見なされています------まだ初期段階ではありますが、注意深く観察すれば、模倣は最も誠実な賛辞であり、L2が主導権を握っているという兆候がすでに現れています。

今シーズン、ソラナは分散型金融（degen）やミームの成長、SOL価格の面で素晴らしいパフォーマンスを見せています。しかし、私はソラナのリーダーシップがL2がL1の市場シェアを侵食する傾向を見始めたと考えています。今、彼らはソラナもイーサリアムのようなコアブロックチェーンに転換できると示唆しているようです。

しかし、ソラナは根本的にL2や世界クラスのL1活動のコアブロックチェーンとして適していません。次に、その理由を詳しく説明します。

まず、ソラナのリーダーシップがイーサリアムのL2コアブロックチェーン戦略が非常に優れていることを徐々に認め始めているようです。そして、ソラナはコアブロックチェーンになることを追求する方向に転換する可能性があります。

最初、ソラナはそれが非常に速く、安価になると主張し、世界中が単一のソラナチェーンを使用することになると述べました。これは彼らの「単一化」時代であり、彼らが推進していた概念で、実際には世界中に単一の実体企業が存在しないため、負担となった後、彼らはマーケティング戦略を「統合」という概念にシフトしました。

その後、今年の中頃にソラナはL2が正しい道であることを認めました。彼らの変化を促したいくつかの理由には、ソラナのリーダーシップがいくつかのフラッグシップアプリがソラナ上にカスタムL2アプリケーションチェーンを構築し始めたことに気づいたことが含まれます------これは顧客がL2を好む一般的な理由（つまり、制御とカスタマイズが可能であり、全体の一部であり、コンセンサスを自分で運営する必要がない）です。今年の初め、著名なソラナコミュニティのメンバーがソラナがL2を採用する必要があると熱心に投稿しました------ソラナコミュニティはそのために激怒しました。なぜなら、リーダーシップがL2の避けられない性質を認める前に、彼らはこの見解に同意しなかったからです。また、主要なソラナ開発チームがイーサリアムベースのSVM L2に移行することに決めました（ソラナL1アプリからイーサリアムL2へ）。その結果、ソラナのリーダーシップはL2に傾くようになりました。

（注目すべきは、ソラナがイーサリアムのL2に対する見解が常に正しいことを認めていないことです。彼らは自らのL2がL2ではなく、実際には「ネットワーク拡張」であると主張しています。これは大きなマーケティング修辞です。これはソラナが最近提唱した「真のtps（True tps）」の概念に似ています。彼らはこの概念を発明しなければならなかったのです。なぜなら、長年にわたり、彼らは多くの情報サイトでソラナのtps（トランザクション処理能力）を誇張し続けており、80%（！！）のコンセンサスコストを含めて計算しているからです。多くのサイトは今でもソラナのtpsを3000と主張していますが、実際には約750tpsです。彼らは「真のtps」を発明して、長年報告されてきた「偽のtps（False tps）」に対抗しています。私の見解は、真剣なオンチェーン投資家はソラナの声明を注意深く確認すべきだということです------多くの声明は検証に耐えません。）

今月に進むと、ソラナのリーダーシップは彼らがどのように単純にイーサリアムのバックボーン戦略に転向するかについて語り始めました（しかし、彼らはそれを実現できません。その理由は以下の通りです）。

では、なぜソラナは今、イーサリアムのコアブロックチェーン戦略に傾き始めたのでしょうか？なぜ今なのか？

それは、皆がついに世界が多くの新しいチェーン（数千のチェーン）を必要としていることを認識し始め、L2が通常、代替L1よりもはるかにコスト効率が良いこと（これがCoinbase、Kraken、ソニー、EVE OnlineなどがL2を選択する理由でもあります）を理解したからです。したがって、L2のコアブロックチェーンとしての戦略はトップ戦略です。

では、ソラナはコアブロックチェーンに転向できるのでしょうか？いいえ、ソラナはこの戦略を実現できません（理由は以下の通りです）。

実際、ソラナは技術的および経済的戦略の面で深刻な困難に直面しています。ソラナは具体的にどのような困難に直面しているのでしょうか？

• ソラナは、世界的に迫り来る需要のほんの一部を満たすために十分な速さや安さを提供できません。
• ソラナの分散化の程度は不十分であり、真の「クジラ」資本を引き付けることができません。
• ソラナはL2の競争力のあるグローバルバックボーンチェーンになることができません。
• ソラナはコンセンサスと実行を結びつけており、これは実行のみを行うよりもコストが高く、速度が遅くなります。これが、最もスケーラブルなL2チェーンが実行のみを行い、コンセンサスを処理する必要がない理由であり、全体の非信頼化された相互運用性ネットワーク効果から利益を得ることができるため、ソラナよりも速く、安価になるのです。MegaETHを参照してください。

これを強調する必要があります。なぜなら、これは非常に重要だからです：ソラナはバックボーンになることはおろか、すぐに最も速いまたは最も安価なチェーンではなくなるでしょう。

現在、一部の人々（多くの投資家を含む）にとって、ソラナはすべての面で最良の選択肢に見えるかもしれません------より良いイーサリアムのバージョン。しかし、事実はそれとは大きく異なります。技術的および経済的な観点から、ソラナはすぐに何も持たなくなるでしょう。

ソラナが決してグローバルコアブロックチェーンになれない5つの理由

1）ソラナは真のクライアントの多様性を欠いており、予見可能な将来においても実現が難しいです。

クライアントの多様性は、チェーンが複数の独立したプログラムによって並行して運営されることを意味します。これは攻撃（複数の独立した開発チームとプログラミング言語）や事故（複数のコードベース、バグは通常単一のコードベースに限られる）を防ぐのに非常に役立ちます。

ユーザーの多様性はグローバルコアブロックチェーンの必要条件です（現在、ソラナはMEMEだけがネットワークの生存を支えています）。

a) クライアント/ユーザーの多様性を実現するためには、いずれのプログラムも大多数のバリデーターの権益を占めてはいけません。これには、少なくとも3つの独立したチェーンクライアントとそれらの間のバランスの取れた権益分配が必要です。さらに、詳細なPDFプロトコル仕様と上流の研究コミュニティが必要です。プロトコル仕様は、チェーンの「定義」と、その定義の正確性と信頼性を決定します。これにより、すべてのクライアントが同じ厳密な目標に向かって努力することが保証されます。

b) 現在、ソラナには1つの生産クライアント（agave rust）しかありません。ソラナは2つ目のクライアント（firedancer）の開発に取り組んでいますが、真のプロトコル仕様や研究コミュニティが存在せず、agave rustクライアントが高度に最適化され、基盤となるハードウェアに深く依存しているため、開発の進展は非常に困難で遅れています。これにより、低レベルの設計からプロトコル仕様を抽出し、新しいクライアントで再実装する難易度が増しています。

c) Firedancerが独立したコードベースで生産において50%の権益を持つまでにはまだ遠く、数年かかる可能性があります。

d) たとえソラナが将来Firedancerを生産に投入したとしても、クライアントの多様性には達していません。これを実現するためには、少なくとも3つ目の生産クライアントが必要です（そうしないと、あるクライアントが50%以上の権益を占めることになります）。また、それらの間でバランスの取れた権益分配を実現し、すべての3つのクライアントは100%オリジナルのコードベースでなければならず、コードの重複、開発チームの重複、コードの依存/ライブラリの重複があってはなりません。また、異なるプログラミング言語を使用する必要があります。

イーサリアムはすでにこれらの基準を満たす4つの生産チェーンクライアントを持っており、数年にわたってそれを維持しています。

2）ソラナがグローバルバックボーンになれない第二の理由は、そのチェーンが非常に高い帯域幅を必要とすることです（推奨アップロード速度は10Gbps）、これが現実の集中化リスクを大幅に増加させます。

グローバルコアブロックチェーンの核心的な目的は、さまざまな形式のリスクを可能な限り減少させることです。したがって、極めて高い帯域幅の要求を負担として加えることは実行不可能です。

高帯域幅の要求は回避が難しく、強力なコンピュータを購入し、どこにでも持っていくことはできますが、多くの地域（特に企業のデータセンターやVPN接続の外）では、10Gbpsのアップロード速度をほとんど得ることができません。

グローバルバックボーンはどこでも運営できる必要があります。どこでもバックボーンネットワークを運営できる脅威（将来的にはデータセンターを完全に回避する可能性さえ）を持つことは、リスクを低減するための重要な部分です。

現在、ソラナが推奨するアップロード速度は10Gbpsであり、将来的にはさらに高くなるでしょう。したがって、ソラナにとって帯域幅の問題は時間が経つにつれてますます深刻になるだけです。

3）ソラナには将来的なダウンタイムの高リスクがあります：ソラナは過去に何度も停止現象を経験しており、イーサリアムのプロトコルレベルのロールバックメカニズムが欠如しています。最終確認ができなくてもブロックを生成し続けることができます。

200の国と100兆ドルの資産を抱えるグローバルコアブロックチェーンにとって、安定した運営を維持することは特に重要であり、オフラインになってはいけません。

4）ソラナは経済的な分散化を欠いています：その初回トークン発行（TGE/ICO、初回トークン発行と初回市場公開募資）は約2%が公開販売され、約98%が内部者に配分されました。

イーサリアムは最初の80%の公開販売後、7年間のPoW高インフレメカニズムを通じて広範な分配を実現しました。なぜなら、マイナーはほぼすべてのETHを販売してマイニングコストを支払わなければならなかったからです。

経済的および運用的に、ソラナの集中度は高く、システムリスクを増加させ、グローバルコアブロックチェーンとしての適用性を低下させています。

5）L2のzk証明の集約により、L1グローバルバックボーンはどのような状況でも拡張性のために分散化を犠牲にする必要がありません。

Eth L1（1層ネットワーク）は実行の拡張に特化していませんが、将来的には全世界のL2/L3（2層および3層ネットワーク）、さらには数千のチェーンがzk集約を通じてイーサリアム上で決済を行うことができます。

一方、ソラナはL1の実行拡張に特化していますが、グローバルコアブロックチェーンにとって、これは分散化と信頼の中立性の要求に対する負担です。

まとめ

したがって、ソラナは新しいグローバル金融システムのコアブロックチェーンには決してなれません。

私の見解では、ソラナは「一つの」コアブロックチェーンにもならないでしょう。なぜなら、彼の市場シェアは年々減少し、イーサリアム（L1+L2）と比較して、非ネイティブアプリの資金や主要企業の統合などの重要な指標でソラナは劣位に置かれるからです。その理由は、世界全体がチェーン上でイーサリアムのL2またはL1を選択することが、ソラナや他のチェーンを使用するよりも有利だからです。私の言葉を信じる必要はありません。Coinbase、Kraken、ソニー（Sony）、ビザ、ブエノスアイレス市など、多くの既存および新たに参加する企業や政府の選択を見れば明らかです。

上链を真剣に考える企業や政府は、これらの重要な要素を認識し、これらは世界中の企業や政府が将来投資や構築を行う際に深く考慮すべき要素となるでしょう。

イーサリアムは新しいグローバル金融システムのコアブロックチェーンとなります。他のチェーンはこれに匹敵することはできません。L2は代替L1の市場シェアを侵食し、ETHを流通通貨に押し上げ、ETHに大きな価値の蓄積をもたらすでしょう。