仮想通貨初心者、Coinbase と Robinhood のどちらを選ぶべきか？

原文タイトル：《CoinbaseとRobinhoodの株はどちらがより良い投資先か？》
著者：Jack Inabinet，Bankless
翻訳：Luccy，BlockBeats

編者のコメント：

この記事では、暗号通貨分野で重要な影響力を持つ2社、CoinbaseとRobinhoodについて探ります。Coinbaseは、その暗号ネイティブな背景と長年の業界での深い基盤により、多くの米国の小売および機関投資家から支持を得ています。

一方、Robinhoodは暗号通貨取引量ではCoinbaseに及ばないものの、米国の小売トレーダーの間で非常に高い人気を誇り、強力なコンプライアンス能力を備えています。Robinhoodは暗号市場に積極的に進出し、非管理型ウォレットを開発し、欧州の老舗暗号取引所Bitstampの買収を計画しており、暗号分野での影響力をさらに拡大しています。

この記事では、両社の暗号通貨市場における独自の強みと潜在的なリスクを深く分析し、投資家にとって価値のある参考情報を提供します。BlockBeatsは原文を以下のように翻訳しました：

これまで、Coinbaseの株は投資家が上場企業を通じて暗号通貨にアクセスする明らかな選択肢でしたが、現在、別の企業がその地位に挑戦しています。

先週の木曜日、Robinhoodは2億ドルでBitstampを買収することを発表しました。この会社は現在も運営中の最古の暗号通貨取引所であり、50カ国以上で有効なライセンスを保有しています。

さて、あなたはCOIN株を増やすべきでしょうか、それともHOOD株を増やすべきでしょうか？

今日は、CoinbaseとRobinhoodの違いを探り、なぜ投資家がこの2つの株に自信を持っているのかを見ていきます。

COINを支持する理由

Coinbaseは一般的に最も信頼性の高い暗号通貨取引所と見なされており、この名声により設立から12年の間に、米国の小売および機関の暗号通貨愛好者との深い関係を築くことができました。

集中型暗号通貨取引所は通常、財務状況について限られた洞察を提供します。しかし、米国の株式市場に上場している企業として、Coinbaseは厳格な監査を受け、SECに報告を提出する必要があるため、顧客資金が流用される可能性が減少します。

ほとんどの取引所の主な機能は取引ですが、Coinbaseは単なる市場ではありません。CEXの中で最初にオンチェーンでビジネスを構築した企業の1つであり、インフラ開発において重要な役割を果たし、自社のウォレットとEthereum L2 Baseを立ち上げました！

Ethereumは3月のDencunアップグレードでEIP-4844を実装し、L2のデータ発行コストが数桁減少しました。Baseのオンチェーン運営の利益率はほぼ100%に達し、Base上で支払われるほぼすべての取引手数料がCoinbaseの収益に直接入ります。

Baseの収益は3月末のピーク以来大幅に減少していますが、L2 BEATのデータによれば、このネットワークはTVLで計算した場合、依然として第2のL2であり、他の主要なL2よりも多くの利益を生み出し、毎日10万ドル以上の純利益を上げています。

出典：Dune

Coinbaseはオンチェーンインフラに加えて、ユーザーに一整の管理ツールを提供し、高度なステーキングサービスとETH流動ステーキングトークン、さらに機関向けの管理ソリューションを提供しています。

Coinbase Custodyは、デジタル資産管理サービスの中でトップクラスと広く認識されており、米国の11の現物BTC ETFのうち8つにサービスを提供しています。これにはGrayscaleのGBTCやBlackRockのIBIT（これらは運用資産で最大の製品です）が含まれます。このアレンジにより、Coinbaseは管理する資産から管理手数料を得ることができ、さらに創出と償還を通じて取引手数料を得ることができます。もし現物暗号通貨ETFが伝統的な市場参加者の間で引き続き魅力を持つなら、これは会社にとって強力な収益の原動力となります。

暗号決済はまだ主流の採用には至っていませんが、CoinbaseチームはCommerceプラットフォームを通じて、商人が数百種類の暗号資産を商品やサービスの支払いとして受け入れるためのインフラを開発しました。これにより、商人は自ら管理する暗号ウォレットに直接アクセスできます。

もし一般の人々が暗号資産を保有する意欲を高め、自ら管理する技術の利点を認識すれば、Coinbaseはこのプラットフォームを通じてより多くの収益を生み出すことができるでしょう。

Coinbaseは、米国の金融規制の制約を受けない国際ユーザーのニーズにも応え、取引所を通じてさまざまな暗号資産の先物を取引することができます。もし暗号業界が積極的な規制の明確性を得れば、これらのサービスは米国プラットフォームに簡単に拡張できるでしょう。現在、このプラットフォームはBTCとETHの先物しか提供していません。

さらに、COIN株の保有者は、Coinbase Venturesの投資ポートフォリオの成功からも利益を得ることができます。このポートフォリオには、多くの小売および外部投資家がアクセスできない有利なプライベートマーケットの機会が含まれています。

HOODを支持する理由

Coinbaseが処理する暗号通貨取引量において優位性を持つ一方で、Robinhoodは米国の小売トレーダーの間で依然として無可争議のチャンピオンです。

Robinhoodプラットフォーム上の管理資産の総量はCoinbaseよりも少ないものの、株式、オプション、現金、暗号通貨の残高をすべて合計しても、2024年第1四半期にはRobinhoodの月間アクティブユーザー数がCoinbaseより70%多いことが明らかになり、この取引所の小売トレーダーの間での普及度を浮き彫りにしています。

間違いなく、Robinhoodの最大の強みはそのコンプライアンスにあります。ブローカーとして、RobinhoodはSECの監視を受けており、SECが新しいデジタル資産の証券分類を作成し、取引が登録ブローカーに限定される場合、Robinhoodは主導的な暗号通貨取引所になる可能性があります。

Coinbaseが明らかにより暗号ネイティブな企業であり、業界に密接に関連する多くの人材を惹きつけている一方で、規制の不確実性を除けば、Robinhoodが独自の暗号アプリケーションを作成することを妨げるものはありません。

Robinhoodは独自の専用非管理型ウォレットソリューションを開発しており、最近ではユーザーがRobinhood Connectアカウントの資金を使って、Uniswapのモバイルアプリで直接暗号通貨を購入できる統合機能を導入しました。

Bitstampの買収提案を通じて（規制当局によって否決される可能性があるものの）、Robinhoodはその暗号ビジネスの成長ポテンシャルを認識しており、SECとの法的闘争が続いている中でも、ブロックチェーン技術に最大限参加する意向を示しています。

Bitstampの400万のアクティブユーザーは主に欧州から来ており、これは米国中心のバイヤーにとって非常に魅力的な人口であり、この買収にはBitstampのコアなステーキングおよび貸出製品も含まれており、Robinhoodが暗号通貨CEXのサービスとより良く競争できるようにし、他社が開発した暗号技術を購入することで暗号ネイティブな競合に追いつくことができることを示しています。

要点

すでにCOINを支持している暗号投資家にとって、HOODを支持することは難しくありません。この会社が暗号市場に積極的に進出しており、米国の小売投資家からの支持を得ていることを考慮すれば、業界の熱潮が再び起これば、これらの投資家はRobinhoodが提供する便利な購入および管理ソリューションを通じて暗号通貨の世界に入る可能性が高いです。

一方、Coinbaseは実績のある暗号ビジネスのパフォーマンスを持ち、多くの機関に採用されており、これは現物暗号ETFの発行者がそのサービスを好むことに表れています。

この2つの上場取引所はそれぞれ独自の強みと弱みを持っており、Robinhoodは現在この競争において劣位にありますが、Coinbaseの主導的地位は決して揺るぎないものではなく、特に今後より厳しい暗号金融規制環境においてはそうです。