現在の13の最大のNFTマーケットを一挙に紹介

著者：Esat Dedezade 翻訳：卢江飞

NFTは、デジタルコンテンツ（アート作品、音楽、動画など）に関連付けられたユニークな暗号トークンであり、デジタルコンテンツの所有権を表すことができます。2021年3月、著名な暗号アーティストBeepleが制作したNFT作品『Everydays: The First 5000 Days』がクリスティーズで6935万ドルという高値で販売され、その後、CryptoPunks、Bored Apes、LootsなどのNFT作品への投資を求める人々が増え、NFTブームが巻き起こりました。市場の熱気が高まる中、NFT取引を提供する市場やプラットフォームも次々と登場し、ユーザーにとってより便利なデジタルアートやコレクションの販売、NFT取引サービスを提供しています。

では、現段階で規模の大きい13のNFT市場とプラットフォームを見ていきましょう。

OpenSea

OpenSeaは、最初のPeer-to-Peer NFT市場の一つであり、現在も最大のNFT取引プラットフォームです。現在の総取引量は95億ドルを超えています（データはDappRaderから）。このプラットフォームでは、ゲーム内アイテム、コレクション、アート作品、音楽、GIFなど、ほぼすべてのタイプのNFTを取引できます。

OpenSeaの登録は非常に簡単で、MetaMaskやCoinbase Wallet、Bitski、Formicなどの他のウォレットに接続できます。プラットフォームにログインした後、NFTを購入するプロセスも非常にシンプルで、自分の好きなNFTシリーズをブラウズした後、入札を提出し、その価格が売り手に受け入れられるかを確認するだけです。

さらに、売り手がOpenSeaに自分のNFT作品をアップロードするのも「簡単」で、「Create」（作成）オプションに行き、コンテンツクリエイターとしてウォレットを接続することで、自分のNFTをアップロードできます。販売を提出する前に、作品に簡単な説明を記入する必要がありますので、あとは買い手の入札を待つだけです。

Axie Marketplace

「遊びながら稼ぐ」ゲームAxie Infinityは、現在市場で2番目に大きなNFT市場であり、取引総額は27億ドルを超えています（データはDappRaderから）。ただし、このプラットフォームではAxie NFTのみを取引できます。これは、ゲーム内のかわいいデジタルペットで、ポケモンに非常に似ています。プレイヤーはAxie市場で購入し、取引することができます。

さらに、プレイヤーはゲーム内の「繁殖メカニズム」を使用して新しいAxieを作成し、取引プラットフォームで販売することもできます。アートNFTのコレクションとは異なり、Axie InfinityのNFTには目的があります。プレイヤーはこれらのNFTを使用してゲーム内でモンスターや他のプレイヤーと戦い、新しい生物を育成するためのトークンを獲得できます。Axie InfinityのNFTは、プレイヤーに良好な収益をもたらすことが証明されており、フィリピンやインドネシアではこのゲームで生計を立てている人もいます。

ただし、Axie Infinityは新しいプレイヤーにとってあまり「フレンドリー」ではないかもしれません。そのサービスは非常に複雑で、ゲームの旅を本当に始めるためには一連の「障害」をクリアする必要があります。Ethereumウォレット（MetaMaskなど）を設定するだけでなく、Roninウォレットを設定し、RoninサイドチェーンにETHを入金し、少なくとも3匹のAxieペットを購入する必要があります（数百ドルかかる可能性があります）------間違いなく、一部の「通りすがり」のプレイヤーにとっては、ゲームの敷居が高いですが、経験豊富な暗号プレイヤーにとっては、このコストは微々たるものかもしれません。

CryptoPunks/Larva Labs

Ethereumネットワーク上で最初のNFTの一つであるCryptoPunksは、Larva Labsによって作成された暗号パンクNFTコレクションシリーズで、10,000個のランダムに生成されたピクセル化されたアバターの集合です。これらのアバターには人間、ゾンビ猿、エイリアンが含まれ、それぞれがピクセルアートの美学と独自の属性を持っています。CryptoPunksはリリース当初は無料で入手できましたが、現在は購入する以外に手に入れる方法はなく、Larva Labsマーケットプレイスで取引する必要があります。現在、CryptoPunksの取引総額は15.2億ドルに達しています（DappRaderのデータによると）。

CryptoPunksの取引は比較的簡単で、Larva Labsマーケットプレイスに自分のMetaMaskウォレットを接続するだけでPunksリストを検索し、入札を入力できます。

NBA Top Shot

NBA Top Shotは、広く一般の注目を集めた最初のNFTシリーズで、NBA選手の「ハイライト」（Moment）ビデオクリップを含むデジタルトレーディングカードのセットです。Top Shotパックを購入すると、クリップの内容はブロックチェーンで検証された安全な暗号ウォレットに保存され、そこでビデオを確認したり、NBA Top Shot Marketplaceで再販したりできます。

NBA Top ShotのクリエイターであるDapper Labsが成功を収めた理由は、主流のユーザーが簡単に始められるからです。NBA Top Shotの登録は非常に簡単で、自分のGoogleアカウントをDapperにリンクし、要求に従って電話番号を入力してSMS認証を行うだけで完了します。

登録が完了したら、好きなNBAチームを選択するなどのアカウント設定を行う必要があります。設定が完了すれば、新しいTop Shotエアドロップに参加し、仮想待機リストに加わることができます。NBA Top Shotの支払いは再度SMS認証を通じて行われ、ユーザーは既存の暗号ウォレットやFlowウォレットを使用するか、自分のDapper残高やクレジットカードで購入できます。

Rarible

Ethereum上の主要なNFT市場の一つであるRaribleプラットフォームの最大の特徴は、コミュニティ所有であり、多くのデジタルアートやコレクションが展示されていることです。Dappradarのデータによると、Raribleの取引総量は約1.7億ドルで、ランキングは第10位です。

OpenSeaと同様に、ユーザーはRaribleプラットフォームでさまざまなNFTを売買でき、売り手は1つの画像に対して複数のNFTを作成して複数回販売することもできます。

Raribleのユーザーインターフェースは非常にシンプルで、暗号に不慣れな人でも簡単に使用できます。OpenSeaなどの類似のNFT市場に非常に慣れている場合、Raribleではまるで自宅にいるかのような感覚を味わえるでしょう。

ユーザーはMetaMask、Coinbase Wallet、MyEtherWallet、または他のWalletConnectのモバイルウォレットなど、さまざまな暗号ウォレットを使用してRaribleにログインできます。プラットフォームにログインした後、ウォレット内の資金を使用してNFTを購入でき、銀行振込やデビットカードで法定通貨をウォレットにチャージすることも可能です。

SuperRare

SuperRareは「高級版Rarible」として位置付けられており、Raribleの操作インターフェースにはさまざまな目を引くGIFやライブオークションが溢れていますが、SuperRareはよりシンプルでミニマルな外観を持っています。

さらに、SuperRareはNFTイベントの企画においてもより厳格な要件を持っており、彼らは自らを暗号アートの創作とコレクションを奨励するソーシャルプラットフォームと位置付けています。アーティストと協力する際には、作品をプラットフォームに上架する前に提出し、承認を得る必要があります。言い換えれば、SuperRareはNFTの質を重視しており、量ではありません。

SuperRareに登録するには、MetaMaskやFormaticなどのプラットフォームに対応したウォレットが必要です。また、ユーザーはウォレットアドレスに関連付けられたユーザー名とパスワードを作成するという追加のステップを実行する必要がありますが、このステップは数秒で済みます。その後、プラットフォーム上の厳選された独占NFTにアクセスできます。

KnownOrigin

KnownOriginの取引総量は実際にはそれほど高く、数百万ドル程度であり、SuperRareと同様に、厳選されたNFT作品を通じてユーザーにギャラリーのような使用体験を提供することを目指しています。KnownOriginプラットフォーム上のすべての作品はIPFSに保存されており、これは基本的な資産保護手段です。また、このプラットフォームの作品はデジタルアート分野に特化しているため、奇妙なアバターやかわいいペットのようなNFTは提供されていません。

KnownOriginは、この記事で紹介したプラットフォームの中で最も使いやすいかもしれません。ユーザーがするべきことは、MetaMaskやFormaticのようなウォレットを接続するだけで、夢のNFT資産に入札できます。

Foundation

Foundationプラットフォームは、アーティストの「クリエイティブパラダイス」と自称しており、現在の取引総量は1億ドルに迫っています。このプラットフォームでは、インターネットの象徴的なミームであるNyan CatのNFT、エドワード・スノーデンの最初のNFT、プロデューサーのリチャード・D・ジェームス（現在はAphex Twinとして知られる）が制作した視聴覚デジタルコレクションなど、多くの著名な販売イベントが開催されています。

WalletConnectを使用してMetaMaskや他のソフトウェアウォレットを接続すると、Foundationマーケットプレイスで簡単に操作でき、通常のオークションサイトのようにタイムオークションで入札を行うことができます。

MakersPlace

MakersPlaceは、厳選されたNFT市場の一つであり、多くの独占デジタルアートコレクションで知られています。現在の販売総量は2350万ドルとそれほど大きくはありませんが、多くの独占作品を持っているため、MakersPlaceは非常にユニークです。

2021年2月、著名な暗号アーティストBeepleが1ドルで一連のNFTを提供した際、イベントが盛況を極め、MakersPlaceプラットフォームがダウンすることもありました。特に、T-Pain、Shakira、Rage Against the Machineのトム・モレロなど、多くの音楽家がこのプラットフォームでNFTイベントを主催しています。

MakersPlaceでNFTを購入したい場合、登録プロセスも非常に簡単で、GoogleやFacebookアカウントを使用してログインすることもでき、大幅に登録時間を節約できます。

ただし、プラットフォームの登録プロセスの一環として、5人のアーティストをフォローする必要があります。その後、MetaMaskのETH残高やクレジットカードを使用してNFT作品を購入できます（クレジットカード取引をサポートしているのはユーザーフレンドリーです）。クリエイターの場合、招待を受けてオンラインフォームに記入することでプラットフォームに参加する必要があり、申請はプラットフォームのキュレーターの承認が必要です。

Nifty Gateway

2019年、暗号通貨取引プラットフォームGeminiがNifty Gatewayプラットフォームを買収しました。Nifty Gatewayは最初の大型NFT市場の一つであり、この買収により強力なサポートを得ました。実際、Nifty Gatewayは先見の明があり、Geminiのような投資者を持つことは多くの利点をもたらします。NFTブームの中で、Nifty Gatewayは数百万ドルの価値を持つNFTの最初の販売で市場の注目を集めました。2021年2月、Nifty GatewayはBeepleのCROSSROADを660万ドルで販売しました。5月には、プラットフォーム上の商品総価値（GMV）が3億ドルに達しました。

Nifty GatewayプラットフォームのNFT作品は、慎重に選ばれた後に上架されます。3週間ごとに、The Weeknd、Grimes、Eminemなどのアーティストが作品を議論するために招待されます。さらに、彼らは別のNFT市場を持っており、そこでは厳選されたコレクションを閲覧でき、アーティストによって検証された作品や、まだ検証されていないアーティストの先行作品を楽しむことができます。

Nifty GatewayはGeminiとの統合が非常に良好で、入門が比較的簡単です。まず、ウェブサイトで登録する必要があります（NFTを販売する予定の場合は、Stripeを使用して身分を確認する必要があります）。その後、クレジットカードを関連付けるか、入金アドレスにETHを送信してアカウントにチャージできます。完了後、マーケットでNFTを購入できます。

さらに、ユーザーは自分のGemini取引口座をNifty Gateway口座に関連付けることもでき、これによりGemini取引口座の残高を使用して購入や引き出しが可能になります（Gemini口座は銀行振込、電信送金、暗号入金取引でチャージできます）。

BakerySwap

OpenSeaと比較すると、BakerySwapは比較的小規模なNFT市場ですが、実際にはそれほど驚くべきことではありません。ほとんどのNFT市場がEthereum上に構築されているのに対し、BakerySwapはBinance Smart Chain（BSC）上で最初に立ち上げられたNFT市場の一つです。このプラットフォームはNFTの取引をサポートするだけでなく、ユーザー間で流動性資産の取引や交換も可能です。

BakerySwapのNFT市場は複雑ではなく、オープンソースのEthereumウォレットMetaMaskを接続するだけで使用できます。ただし、BakerySwapプラットフォームはBinance Smart Chain上で動作しているため、NFT資産はBNBで購入する必要があり、一般的なETHでは購入できません。

Binance NFT Marketplace

Binanceは世界最大の暗号通貨取引プラットフォームの一つであるため、言うまでもなく、Binance NFT MarketplaceはBinanceが提供するNFTプラットフォームです。このプラットフォームは、NFT市場に独占的な製品を提供し、取引プラットフォームのユーザーリソースをNFTプラットフォームに引き寄せることを目的としています。

すでにBinanceアカウントをお持ちの場合、おめでとうございます。このアカウントは自動的にBinance NFT Marketplaceに関連付けられ、再登録の必要はありません。プラットフォームに入ると、NFT資産の入札操作は他の類似プラットフォームと同じくらい簡単で、買い手はETH、BNB、BUSDを使用して取引できます。具体的には、クリエイターがどのデジタル資産を受け入れるかによります。

Solanart

SolanaブロックチェーンはEthereumの競合であり、最近、ミニNFTブームがSolanaを席巻しました。Degenerate Ape Academy、Aurory、SolPunksなどの多くのコレクションが数億ドルの取引量を獲得し、これらの取引は取引プラットフォームSolanartで行われました。

OpenSeaとは異なり、SolanartプラットフォームのNFTコレクションは慎重に選別されていますが、そのためにプラットフォーム上で選択できるNFTの数は比較的少なくなっています。

ユーザーがSolanartプラットフォームでNFTを購入したい場合、PhantomやSolflareなど、Solanaブロックチェーンをサポートするウォレットをダウンロードする必要があります。その後、Solanartプラットフォームにロードします。特に、Phantomは暗号通貨取引プラットフォームFTXと直接統合されているため、FTXに資金を入金するのが非常に便利です。ウォレットを接続した後、選択したNFTをクリックし、ウォレットを接続することで入札取引ができます。

出典リンク：decrypt.co